東京オリンピックも半分が過ぎ、多くの感動を与えてくれる日々の中、思わぬアクシデントやハプニングもチラホラと出てきました。
悔しいものもあれば、ハプニングを乗り越えて感動を与えてくれるものまであります。
今回ご紹介するハプニングを観たら、より色々なドラマがあることがわかり、益々オリンピックが楽しく感じるかと思います。
実際に私がリアルタイムで観ていたものから、ネットニュースで知ったものまで、東京オリンピック2020のハプニングといえる出来事を調べてまとめてみました。
東京オリンピックハプニング①:ピクトグラム
東京オリンピックのハプニングの一つ目は、2021年7月23日の開会式で話題を呼んだ50種類のピクトグラムを表現する中で起こりました。
⇒【NHK】開会式 ピクトグラム50個パフォーマンス! | 東京オリンピック
上記動画の0:51あたりでハプニングが起こります。
バドミントンのポーズを取る際に、補助の方からラケットを上手く受け取れずに落としてしまい、「ポーン♪」というポーズを決める瞬間に間に合いませんでした。
その後、本来のタイミングよりズレてバドミントンのポーズを決め、次のテニスとスポーツクライミングがちょっと遅れながらそれぞれポーズを決めて、トランポリン(体操)から音楽とぴったりに戻りました。
ピクトグラムは前半で失敗しかけて持ち直した瞬間、テレビの前のみんなが「中の人頑張れ」ってひとつになった気がする(笑)
— ぴち (@pichixxx) July 23, 2021
でも海外からも高い評価を受けていて、本当に素晴らしいパフォーマンスでした!
東京オリンピックハプニング②:女子バレー
東京オリンピックのハプニングの2つ目は、2021年7月25日に行われた女子バレーボールの試合中に起こりました。
対戦相手はケニアで、第1、2セットを連取したあとの第3セット目。
エースである古賀紗理那選手が10-8になった直後、ブロックからの着地で相手の足に乗ってしまい右足をひねってしまい、自力で立ち上がることが出来ずに車イスに乗って会場をあとにする事態に。
「かなり腫れていて軽傷ではないだろう」とチーム関係者は話していたようですが、適切な対応とリハビリをしたために、31日の韓国戦で復帰。
フルセットを戦う中で27得点を決めてくれましたが、惜しくも負けてしまう結果となりました。
東京オリンピックハプニング③:トライアスロン
東京オリンピックのハプニングの3つ目は、2021年7月26日に行われたトライアスロン男子で起きました。
スタートのときに、運営側のボートが選手たちの行く手を阻んでいたんです。
多くの選手が飛び込めずに立ち尽くしていましたが、スタートしてしまった選手もいました。
トライアスロン男子
カメラクルーのボートがどいてないのにスタートの合図が出る。半分の選手がスタート出来ずにやり直し!残念な運営!#Tokyo2020 #トライアスロン pic.twitter.com/WwCCj3hzVG— さいとうただし (@saito_sodan) July 25, 2021
大会側が慌ててスタートしてしまった選手を止めに行き、その後選手たちは泳いで戻って、レースは無事に再開されました。
とはいえ、戻るために泳ぐなんて飛び込まなかった選手と比べてゆけ伊那体力消耗しちゃいましたよね。
東京オリンピックハプニング④:サーフィン
東京オリンピックのハプニングの4つ目は、今大会の新種目であるサーフィンから。
2021年7月27日に行われたサーフィン男子決勝でハプニングが起こりました。
ブラジル代表のイタロ・フェヘイラ選手が圧巻の演技を披露して、見事金メダルを獲得したんですが、実は試合開始直後にある出来事が。
それは、接近する台風の影響で波が大きくうねっている中、フェヘイラ選手は勢いをつけて空中技を試みました。
ですが、着水に失敗。
するとなんとサーフボードが真っ二つに折れてしまったんです。
チーム関係者は大慌てで代わりのボードを用意、フェヘイラ選手も海から砂浜に急いで上がり、代わりのボードを受け取ると、再び海へ戻り見事1位となりました。
#サーフィン 見た‼️
五十嵐選手銀メダルおめでとうございます‼️
それにしても荒れる海でのスゴい戦いだったな。金メダルのフェヘイラ選手はスタート直後にボードが真っ二つに折れたけどそこからの魂の巻き返しが凄まじかった。めっちゃ迫力あった。— 生田よしかつ (@ikutayoshikatsu) July 27, 2021
しかも実はフェヘイラ選手、オリンピックのために日本へ向かう途中のアメリカでパスポートやビザが入ったリュックを盗まれるというアクシデントに見舞われているんです。
来日後の領事館で事情を説明し時間がかかったものの何とかビザが下り、サーフィン大会の宮崎へ到着するも空港で預けていたボートも受け取らずに試合会場へと急ぎます。
ですがすでにフェヘイラ選手の試合時間が半分ほど経過している状態での試合会場到着になりました。
走って会場の柵を跳び越え、ビブスを受け取り、チームメートのボードを借りて、機内と同じ服装のまま海へとダイブして競技開始。
見事緒戦を突破し、最後はボートが真っ二つになるというハプニングにも見舞われた中での優勝だったんです。
しかも2位の日本選手五十嵐カノア選手の6.60というスコアの倍以上の15.14というスコアをたたき出しての金メダル。
めっちゃ見たかったサーフィン決勝戦凄かった‼︎
カノア君惜しかったー🥲
フェヘイラ選手が凄すぎて、カッコ良すぎた👏🥺
金メダルおめでとうございます🥇🏄♂️#surfing#Olympics #Tokyo2020 pic.twitter.com/HtYD2CYcVV— えんな。 (@ennaa_7) July 27, 2021
日本人が銀メダルなのは悔しいですけど、フェヘイラ選手には本当にあっぱれです!!
東京オリンピックハプニング⑤:陸上男子100m決勝
東京オリンピックのハプニングの5つ目は、2021年8月1日陸上男子100m決勝で起こりました。
優勝争いされると言われていたイギリスのザーネル・ヒューズ選手がフライングしてしまい、失格となってしまったんです。
フライング直後、本人はものすごく悔しそうな表情をしながら会場を後にしていました。
「ヒューズのフライングが全てにおいて惜しいな…
もったいなすぎる……」「あのイギリスのヒューズ選手のフライング1発退場は結構辛いものがあった…
サッカーとかみたいに悪意があったわけじゃなくて気が急いただけなのにレッドカードは辛い」
「イギリスのヒューズは、本当にフライングになった時の顔と失格になった時の顔が忘れられない号泣自分でも分かってて、頷きながら去る姿。勝負の厳しさを思い知らされる瞬間だわ。」
「ヒューズがフライングした時ヤコブスだけが微動だにしなかった。
それだけ集中していたというか自分のゾーンに入ってたのかな」ツイッターより引用
仕切り直しがなかったら…
ヒューズ選手も走っていたら…
今ある結果とは違ったかもしれませんが、フライングしたら1発失格というルールがある以上、どんなに悔やんでも悔やみきれません。
東京オリンピックハプニング⑥:総合馬術
東京オリンピックのハプニングの6つ目は、2021年8月2日に行われた総合馬術の最終種目の障害飛越で起こりました。
「だるま」があしらわれていた障害で失敗する選手が続出したんです。
そのだるまは、赤や青と紫の大小さまざまな大きさのものが馬と選手をにらむようにあしらわれていて、他のこけしや桜の木、金魚などの日本の文化をアピールするものの中でもひときわ目を引いていました。
【総合馬術団体 障害馬術】
障害馬術に使われる障害が様々な日本文化をモチーフにして装飾されてる❣️😆
● だるま
● 富嶽三十六計
● あやとり
● 提灯
● こけし
● 桜
● 鯉これなら海外で見ている人達にも、日本で行われている大会だと実感して貰えそう😊 pic.twitter.com/BNwIjDfybB
— ピーチ太郎2nd (@PeachTjapan2) August 2, 2021
このだるまの場所で、個人予選の出場選手の多くが減点になったとのこと。
そのためか、同じ日に行われた個人障害決勝ではだるまは使われずに、東京オリンピックのマスコットである「ミライトワ」に代わっていました。
そんな中ツイッターでは、
「(だるまは)ちょっと怖かったよね」
「一番の注目ポイント消えた」
「(馬が)怖がるから撤去しちゃったのか」
ツイッターより引用
など、馬を心配する投稿が見られました。
東京オリンピックハプニング⑦:アーティスティックスイミング(シンクロ)
東京オリンピックのハプニングの7つ目は、シンクロ改めアーティスティックスイミングから。
2021年8月2日、アーティスティックスイミングの予選が始まりました。
ロシアの選手たちの順番が来て、並んで歩いて陸上動作をしていざ水中に飛び込むってなったときに、ハプニングが起こりました。
なんと会場で流れた曲が使用曲とは違う音楽だったのです。
しばらくして音楽が鳴りやみますが、ずっとガッチリと二人でポーズを取ったまま動きません。
その後硬直していた構えを解除してもう一度歩いていくところからやり直ししていました。
ロシアのデュエットは流れた曲が違い、やり直しのハプニングがあった。
陸上動作からもう一度やるのは、体力的にも気持ち的にも正直きつい。
でも、やり直しの時に軽くお辞儀をして戻る姿。本当にカッコよかった。
そして。圧巻の演技。#Tokyo2020 #artisticswimming #アーティスティックスイミング pic.twitter.com/AIfWEJdQk3— 三井梨紗子 (@risakomitsui) August 2, 2021
水中に入る前の最後のポーズでは、足の先から指先まで全身力が入っているようなガチガチの構えだったので、精神面だけではなく、体力的にも消耗があったことでしょう。
それにしても、その後の演技は圧巻でした。
東京オリンピックハプニング⑧:陸上女子1500m予選
東京オリンピックのハプニングの8つ目は、2021年8月2日に行われた陸上女子1500mの予選で起こりました。
ラスト1周ってところで、オランダのシフォン・ハッサン選手が他の選手と接触して転倒してしまいました。
今回のオリンピックで最も感動したシーンのひとつが、陸上女子1500mの予選。ラスト1周で転倒したオランダのハッサン選手が見せた、怒涛の追い込み。
…あなたたちよく見なさい!転んだくらいであきらめちゃダメなの。なんだかそう言われてるような気がしてこない?pic.twitter.com/7pmsyV4DS9— 片岡K (@kataoka_k) August 3, 2021
本当に『簡単にあきらめちゃダメ』っていうのを教えてくれた感じがします。
他にも
「えっ、予選とはいえ1500mってコケても1位になれるもんなの?ヤバくね??
オランダのハッサン選手ってすごくね??」「女子1500mに出てるオランダのハッサンさん、転倒したのにまくり差しで1位。
2005年のエリザベス女王杯のスイープトウショウや同年の若駒ステークスのディープインパクトを彷彿とさせる驚異の走り」「オランダのハッサンのラスト1周の速さはヤバかったな」
「1500メートル女子見ました?オランダのハッサン選手凄かったですね!ラスト1周で転倒⇒立ち上がって11人抜き!オリンピックの舞台でこれができちゃうんだから、かっこ良すぎます!転んでもそこから全力で走り抜く姿勢に勇気づけられました。私も転んでも立ち上がって、駆け抜けよう!」
「オランダのハッサン選手、午前中は1,500m予選で転倒しても1位、夜は5,000mで金メダル。スゴすぎ。」
「オランダのハッサン本当にすごい!
1500mのごぼう抜きも凄かったけど、その後の試合の5000mでもラストスパートで抜き出て金メダルとか、奇跡の人すぎる!漫画のヒロインのような方だ」ツイッターより引用
そうなんです、ハプニングが起こった1500mの予選1位の同日の夜に、5000mの決勝があって見事優勝しているんです!
なんというか、底抜けな体力をお持ちで!
ハッサン選手は1500m、5000m、10000mの三冠を狙っているとのことですが、きっと取ってくれるに違いありません!
東京オリンピックハプニング⑨:スケボー
東京オリンピックのハプニングの9つ目は、2021年8月5日に行われたスケートボード男子パーク予選で起こりました。
すごい近くで撮影してるから、いつかぶつかるんじゃないかと思ってたけど…。
選手もカメラマンもカメラも無事でよかった。
お互いに怒ることも無く、笑顔でグータッチ✊
スケートボードの雰囲気ってすごく良い! pic.twitter.com/Ezqt7Gh0wV— ぁこ (@ako03201) August 5, 2021
そうなんです、オーストラリアの17歳のキーラン・ウーリー選手が1回目の演技の時にハプニングが。
コース全体を使って安定した高いエアを披露していたウーリー選手。
終盤にかけて板の後方を障害物に滑らせて進んでいく中での最後の技の時、勢い余ってコース外に出てしまったんです。
その際に近くで撮影していた男性カメラマンに衝突してしまいました。
ウーリー選手は滑走を止めて、尻もちをついたカメラマンに声を掛け心配するそぶりを見せ、カメラマンに向かってグーサイン。
そしてカメラマンもグーサインにしてお互いに
「大丈夫?大丈夫!イェー!」
な感じで最後はグータッチ。
その後ウーリー選手はそのアクシデントの瞬間をも楽しかったかのように笑いながらその場をあとにしました。
そんな一分始終を目にした視聴者からは
「スケートボードのキエラン・ウーリー、カメラマンと衝突した時の笑顔が最高にキュートで、その時ハートは奪われた」
「スケボー予選三組の演技でコースアウトしてカメラマンにぶつかった後にそのカメラマンとグータッチした映像めっちゃいいな
スケボーの文化のよさって感じ」「スケボー選手、ライバルにもあったかいなと思ったが、衝突したカメラマンにまであったけえのか、、最高のスポーツだな」
「スケボーのカメラマンさんおしりが熱いだろうなぁ。ぶつかってもカメラ離さずニコニコグータッチ。仕事前に元気もらえた!」
「スケボー、カメラマンに衝突し転倒してshit!!となるかと思ったら、選手もカメラマンも「大丈夫だぜ!!」ってなんなんこの世界観見習いたい」
ツイッターより引用
こんな声で溢れていました。
そして決勝戦まで残ったウーリー選手は、最終5位となりメダルまであと一歩という結果でした!
東京オリンピックハプニング10:男子50キロ競歩
東京オリンピックのハプニングの10個目は、8月6日に札幌大通公園で行われた男子50キロ競歩に出場していた川野将虎選手。
川野選手は後半に入ってからも2番手集団につけていましたが、気温が上昇して厳しいコンディションとなる中アクシデントが起きました。
42キロ手前あたりの道端でおう吐してしまったんです。
「嘔吐したところ見てたけど…あそこから折れずに6位入賞って凄すぎる!!お疲れ様でした!!!」
「競歩 50km 男子の川野選手。
レース途中で体調悪化で倒れこんで嘔吐するもリタイアせず最後までレースを続行してなんと6位!金銀銅メダルもスゴいけど、個人的にはこの川野選手に感動をありがとうと言いたい。」
「朝5時半からやってるんですが、日本の川野将虎選手凄い!
40キロ付近で2位集団の中で急に嘔吐でレースを止めて地面に突っ伏したが、驚異の精神力で立ち上がり再び歩き出すとなんと2位集団に追いついた」「ずっと2位集団にいた川野 将虎 選手、突然道端に突っ伏して(嘔吐と思われる)、再び立ち上がって歩き始めた。「1度出してしまえばすっきりするので、また切り替えられる状態だと思うので2位集団を追ってほしい」というようなことを解説者が仰ったが、いやマジかよそれ……過酷…………。」
ツイッターより引用
ん??
解説で「一度出してしまえば…」なんてそのようなことを言っていたと??
これにはちょっとびっくりですね。
ご自身も猛暑の中の滑走で、こういった経験があっての発言だったのかもしれませんが、体調の重い軽いはそれぞれだと思うので、少し驚きな発言だと思ってしまいました。
とはいえ、川野選手はその後すぐに立ち上がり、再びレースに復帰してメダルは逃したものの、6位入賞という素晴らしい結果となりました。
東京オリンピックハプニングのまとめ
東京オリンピックのハプニングをご紹介してきました。
思わぬアクシデント・ハプニングがある中でも、感動を与えてくれる演技がたくさんあって、心打たれます。
今まで数年間積み上げてきたことを精一杯出し切るためにも、後悔だけはないプレイをしてもらいたいですね!