こんにちは、りっこです。
今年の1月、子供の野球少年団の集まりでお餅つきと凧揚げをやったんですがその帰り道、息子に
「たこあげはなんでたこあげって言うの?イカでもよさそうじゃん」
って言われたんですね。
その時は「なんでだろうね~」のまま話が流れてしまったんですが(苦笑)、
先日テレビでその「たこあげはなんでたこ?」という意味や由来をやっていたので、自分でも色々調べつつ記事にしてみました。
たこあげはなんで「たこ」なのか
はい、その答えは「イカが禁止されたから」。
たこあげのたこは、実は昔「いか・いかのぼり」と呼ばれていました。
しかし過去の時代にその「いかのぼり」が禁止されたために、「いか」ではなく「たこ」に名前が変わったというのです。
たこあげの由来~屁理屈が原因で「イカからタコ」に
「いかのぼり」がなぜ「たこ」になったのか。
たこあげの由来から、なぜ「イカからタコ」になったのかを解説していきますね。
そもそもたこあげの由来は?
中国で「紙鳶(しえん)」というものがあって、これが「たこあげ」の起源となります。
これが平安時代に日本に伝わってきました。
そして魔物や病気を追い払う厄払いの道具として使われ、江戸時代には空中でバランスを取るために数本の長い糸や紙を垂らすようになりました。
そのカタチがイカのように見えるということから、「いか・いかのぼり」と呼ばれるように。
江戸時代に「いかのぼり」が大流行した末…
江戸時代の将軍である徳川家光も遊ぶほど、庶民もお偉いさんも楽しむ人気っぷりの「いかのぼり」。
子供も大人も大流行となったことで、トラブルが多くなったんです。
誰が一番高く上げられるか競ったりする中で、いかのぼり同士がぶつかって落下する事故が多く発生して、死傷者が出てしまうことも。
また、ときには火のついたいかのぼりが江戸城に落下することもあったりで当時の社会問題になっていました。
そうしてとうとう「いかのぼり禁止令」が発令されてしまうことに。
屁理屈によってイカからタコになった
今までの流れから、なぜイカのぼりがタコあげになったのか。
「いかのぼりが禁止」されたことで楽しみを奪われてしまった庶民の中から、いかのぼりのことを「たこのぼり」という人が現れました。
イカとよく似た生き物であるタコという言葉を使い「これはいかのぼりではない、たこのぼりだ」という屁理屈を言い出すようになり、またまた流行。
それにより「たこのぼり禁止令」も発令されたのですが、庶民の多くはこれを無視。(笑)
江戸には様々な禁止令があったため、奉行は多少のことには目をつぶることも多く、その後もたこのぼりは年中楽しまれるものとなっていました。
たこあげはなぜお正月にあげるようになった?
年中楽しまれていたたこのぼり。
年中遊んでいたものがなぜお正月をメインとして遊ぶようになったのか。
それにはいくつかの説があるようです。
たこのぼり禁止令が出ても庶民の多くは無視して遊んでいた中、幕府は武士が家にいて参勤交代の行列もないお正月にならいいとしたために、お正月にするものと広まっていった説。
男の子が生まれた家庭ではお正月にお祝いにたこをあげるようになり、周囲への周知やお祝いという説。
江戸時代には「立春の季に空に向くは養生の一つ」と言われていたとのこと。
冬は寒さで背中を丸めて下を向く生活をしているので、あたたかくなったら顔を上げて背筋を伸ばそうと言った意味としてだったり、家内安全や商売繁盛などの祈願や厄除けなどの願いが込められてあげられるようになったという説。
これらを見つけました。
とはいえ、年中あそんでいたものがなぜお正月だけになったのかの明確な理由は見つけることが出来ませんでした…。
ですが、今でも歌われているお正月の歌の歌詞にもたこあげが出てきますし、お節料理と同様、縁起物・祈願としてのその習慣が現在も残っていると考えられます。
現代では電線がありますし、昔よりも経済成長して娯楽の内容もがらりと変わってしまい、お正月にたこをあげる習慣さえもはや消えかけているようにも感じます。
たこあげはなんでたこ?のまとめ
答え:屁理屈によって「いかのぼり」が「たこのぼり」に変わったから。
今まで特に気にせず過ごしていたことも、子供に質問されることでこっちも
「そーいやなんでだろう???」
って思うこと、たっくさんありますよね!(笑)
そういう子供の感性というか気づき、探求心って私は好きですし、大切にしたいなと思っています。
まぁ、応えるの面倒だなと思うこともありますけど^^;
今回の「たこあげはなんでたこ?」には私も「そうだよね、『イカあげ』でもいいじゃんね~」
との話になりましたが、私が「なんで?」を投げかけられたときによくする対応は、
と聞き返すようにしています。
子供は「なんでそれを不思議に思ったのか」。
そこをぜひとも聞いてみたいと思っちゃう♪
そしてどんどんたくさんの会話、コミュニケーションをとっていきましょ♪
それではまた!