東京オリンピック2020が一年延期やコロナの影響で色々とある中、無事に閉会式を終えましたね。
日本は当初30個のメダル目標でしたがなんと58個も獲得しました~!
メダルを取ることだけが素晴らしいわけではないですが、努力がメダルというカタチに残ることはやっぱり選手にとっても嬉しいことに違いありません!
そこで今回はメダルを噛んでみせたりするジェスチャーありますよね、このパフォーマンスについて
- 金メダルをかじるのはいつから?
- メダルを最初にかじったのは誰?
- 金メダルをかじる意味や理由
- 人様の金メダルを噛んで問題になってしまった件
に焦点をあててみました。
金メダルかじるのはいつから?最初にやった人は誰?
よく金メダルを口にくわえるポーズをしてみせる選手がいますが、このメダルをかじる行為はいつからあるものなのか気になった私。
メダルを噛む行為をした最初は誰だったのか調べてみました。
メダルかじる最初の人はオーストラリアのイケメン選手?
誰が最初にメダルをかじりだしたのかには諸説あるのですが、1988年のソウル大会の競泳男子200m自由形で金メダルを獲得したオーストラリアのアームストロング選手が最初と言われていることがわかりました。
新聞などで「勝利ガリガリ」という見出しで報じられ、金メダルを噛む写真が大きく掲載されたようです。
そしてアームストロング選手が金メダルをかじった理由として「本当に金で出来ているのか確かめたかった」という話をしていたとのこと。
これが本当だとすると、今から30年以上も前からのポーズだったんですね!
その後、メダルを噛むポーズをとって写真撮影するのが世界的な流行になっていくのでした。
メダルかじる最初の日本人は誰?
メダルをかじった最初の日本選手は、1996年のアトランタオリンピックに出場した男子柔道の中村兼三選手が最初と言われています。
現場のカメラマンから「金メダルを噛んで欲しい」というリクエストがあり、こたえたのがきっかけだそうです。
でも調べていくと、中村選手ではなくて同じくアトランタオリンピックに出場していた柔道男子の野村忠宏選手とも言われているんですよね。
どっちが最初なのかはハッキリしていません。
そんな中私が印象に残っているのは、2000年のシドニーオリンピックの女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子選手が、表彰式の時にメダルを噛む仕草をしていた時です。
日本では高橋尚子選手から金メダルをかじるポーズの認知度が広がっていったとも言えそうですね!
金メダルをかじる意味は3つ!その理由とは
そもそも金メダルをかじるってこと自体の意味ってなんなんでしょうか。
調べていく中で、3つの意味があることがわかりました。
金メダルをかじる意味①:本物の金か確かめるため
金メダルをかじる意味は金が本物かどうか確かめるためと言われています。
今から100年以上前の1900年ごろはコインの取引業者が、金貨が本物かどうかを確かめるために、アムッとかんでいたというのです。
実は金は他の金属より柔らかいとのこと。
ということで本物の金であればかじることで歯形がちょっと残るという確かめ方があったんですね。
なのでオリンピックで最初に噛んだとされるオーストラリア競泳選手がかじった理由もこれなら納得です!
とはいえ、オリンピックの金メダルは、1912年のストックホルム大会を最後に純金ではなくなっています。
東京オリンピック2020のメダルは、携帯電話などの小型家電のリサイクル金属でできているんですよ。^^
金メダルをかじる意味②:顔とメダルアップの写真を撮りやすい
メダルをかじることで首からメダルを下げておくよりも顔にメダルが近づきますよね。
そのため顔とメダルを一緒にアップで写真に納まるということもあって、かじる意味があるようです。
とはいえ、顔の横に並べるだけでも一緒に写るよなと思ったり。(笑)
そこをあえてかじることで自然に口が開くので、笑顔でピースするポーズの代わりともいえるようにかじることで歯を見せた笑顔にしやすいのかなとも思いました。
金メダルをかじる意味③:勝利をかみしめる
メダルをかじる意味の3つ目は、『勝利をかみしめる』という意味も込めて「かみしめる=かじる」になっていることです。
そのためにカメラマンからのリクエストではなくても、自ら、メダルをかじる選手も増えていったとされています。
以上3つの理由から、金メダルをかじるポーズが存在しているんですね。
東京オリンピックでメダルかじる問題が大きく取り上げられた
金メダルをかじる最初の人物と、金メダルをかじる意味をお伝えしてきましたが、東京オリンピックではとある出来事が炎上してしまいました。
ソフトボールの後藤希友選手が地元の名古屋を表敬訪問した際に、名古屋市長が後藤選手の金メダルを首にかけるだけではなくかじってしまったのです。
その行為について日本どころか世界中で大きな話題となりました。
金メダルかじることの海外の反応は?
他人のメダルを噛むといった報道は海外でも大きく取り上げられました。
米NBCでは「日本の市長がオリンピック選手のメダルをかじり、コロナ禍で猛批判浴びる」といった見出しで報道しています。
また、ロイター通信では「市長が新型コロナウイルス対策を訴えるボード前で、マスクを外してメダルをかんだ」と同じく冷ややかな報道をしています。
その他、ツイッター上での海外からの反応では「日本で働く女性の現状を象徴している。年配の男性が(女性の)個人空間に侵入し、苦労して手に入れた成果を台無しにする」といった非難の声もありました。
さらにはアメリカのスポーツチャンネル「ESPN」は「食べないで!日本の市長が五輪の金メダルを噛んでしまって困った話」と独特な見出しで報道しています。
その他、イギリスのロイター通信では「金メダルを細菌メダルに変えた」という表現をして伝えていたというのです。
金メダルをかじって交換する事態に!SNS上の反応は?
市長が金メダルをかじってしまったという報道は、日を追うごとに大きな話題となっていき、とうとう後藤選手の金メダルを交換することになる事態にまで発展してしまいました。
ツイッター上では様々な意見が飛び交っています。
「金メダルかじるニュースの映像見たけどほんま気持ち悪い」
「他人の金メダルをかじる市長なんて、おしりかじり虫よりタチ悪いぞ」
「金メダルかじる行為そのものが下品ななのもあるし、そもそも他人が努力して手にしたメダルにそんな事できる神経が信じられない」
「人様の金メダルかじる行為を愛情表現とかキモすぎて無理」
「金メダルかじった問題、ドン引きした。
このご時世に…ってのもあるけど、それ以前に人のもの許可なくかじるって何…。」ツイッターより
批判的な意見がズラズラと出てきます。
彼女の意思を尊重し元のメダルを取り上げず2つあげたらいいのに。
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関係者によりますと、後藤投手はかまれたメダルについて、チームで勝ち取って表彰式で授与されたものだとして、新しいメダルとの交換を辞退する意向を示していたということです。https://t.co/2BvgepQWxt— 裕木奈江 🧅 NAE YUUKI (@nae_auth) August 11, 2021
そう、簡単に交換と言われても、あの優勝を勝ち取った時にソフトボールメンバー全員で一緒に受け取った唯一無二の金メダルは他にはないのです。
表敬訪問をさせられた金メダリストが突然市長にメダルをかまれるも「チームで勝ち取ったものだ」としてメダルの交換を辞退する意向を示していたのに 、文科相が問題視するなど各方面から圧力が強まり交換が決まったという。終始、メダリストの意思が置き去りにされている。https://t.co/A9fq7h5Cd7
— 五百旗頭幸男 (@yukioiokibe) August 11, 2021
後藤選手のコメントがネット上では全然出てきません。
発言を公にすることでまた新たな炎上も起こることでしょう。
ちょっとした軽はずみな行動が、とても後味の悪いまま結末を迎えるという事態になってしまいました。
例え選手本人が自分の金メダルをかじるポーズだったとしても、「金メダルをかじる」という行為自体が気持ち悪いという意見も多い中、他人の物を許可もなくかじってしまったことで世界中を揺るがす大きなニュースとなりました。
金メダルをかじるポーズのまとめ
「メダル かじる」で画像検索すると、ものすごい数のメダルをかじった人たちの画像が並びます。
金メダルをかじるのはいつからだったのか、金メダルをかじる意味や理由としては
- 本物の金か確かめるため
- 顔とメダルアップの写真を撮りやすい
- 『勝利をかみしめる』にかけている
と3つ上げてきました。
時代の変化もあり、今は批判的な意見が多いように感じます。
沢山の努力と想いが詰まったメダル。
4位になっただけで届かなかったメダル。
今回の炎上した出来事がきっかけとなり、今後メダルをかじるポーズをとることが冗談でも許されないような重い行動に感じられるようになりそうですね。
「オリンピックではメダルとってなんぼ」みたいな空気もありますが、何より
たとえメダルが取れなくても、オリンピックに出場したということだけでも素晴らしいということ、
オリンピックに出られなかった人たちの無念の思いも抱えて出場している選手がいること、
オリンピックという大舞台自体に色々な想いと努力が詰まっていること、
を忘れないようにしたいなと思いました。