こんにちは、りっこです!
かれこれ4回の経膣分娩を経験しているりっこであります。
その出産で何が一番つらかったかって?聞いちゃう?
じゃあ答えましょう!(笑)
それはね……
『いきみ逃し』です!!
「え、産む時の痛さじゃないの?」
と思う方もいることでしょう。
確かにそうね、最後の出てくるときなんかはホントもうめちゃくちゃ痛い。
けど、それは最後の最後のある意味短時間の勝負であって、出産の過程の中で本当に一番つらいのは繰り返す陣痛より最後の踏ん張りより何よりも、『いきみ逃し』だと強く思うわけですよ。
ありゃホントたまらん。
出産最大の壁はココにあり!と断言できます!
今回はこれから出産を控えている人に向けていきみ逃がしのコツやオススメのグッズ、体勢などを経験談からしっかりとお伝え出来たらなと思います!
いきみ逃しってなに?
そもそもいきみ逃がしなんて言葉、妊娠や出産に関わることがなければ聞いたことがない言葉ですよね。
その名の通り、いきむこと(ふんばること)をしないで逃す(スルー)しましょうってことです、はい。
ふ~んって思ったそこのあなた!
どなたでも経験があるだろうことで例えましょう。
お腹が突如ゆくるなり、ピーピーになったとします。
とにかく痛い!そしてすぐにでも出ちゃいそう!
「いますぐトイレに駆け込みたい!」のことしか頭にないぐらいに。
そんな時に「今はまだタイミングじゃないからふんばっちゃ(出しちゃ)ダメだよ~我慢してね~」とストップがかかるわけです。
出したくなくても出ちゃいそうなものを絶対に出すなと止められる。
ってなりませんか?
もう何よりも今すぐズボンと下着を取り除いてとにかく座ってスッキリしたいわけですよね。
でもダメだと止められる。
こりゃもう脂汗ダラッダラもんのただ事ではないと思うことでしょう。
いきみ逃がしが一番つらいと私が感じる理由はここですよ、ここ。
お腹ピーピーならまだしも、出産に至っては自分の体と赤ちゃんの命がかかってるわけですから。
年に何回かあるお腹ピーピーの時は思わず「今すぐ出していいんだ」と出産のいきみ逃しよりはるかに楽だと思って感謝しちゃうぐらい。(だれに?笑)
時々移動中などでトイレへいけるタイミングではない時にピーピーになった時に我慢していると、思わずいきみ逃しが頭をよぎりますしね(笑)
話が色々とそれましたが、いきみ逃しとは『いきむこと(ふんばること、出すこと)をしないで逃がす(スルー)しましょう』ってことです!!
出そうとしなくても出ちゃいそうなものを絶対に出さないために上手くスルーする(いきみ逃し)のコツを実体験を交えてお伝えしていきます。
いきみ逃しはなぜ必要なのか
先ほどは、お腹ピーピーの話ばかりで失礼しました。
出産においてなぜいきみ逃しが必要なのか。
それは子宮口がまだ全開(10センチ)までに満たないときに、赤ちゃんの頭が下がってくることで、もんのすごい便意をもよおすような感覚になるわけです。
ホントこれでもかーっ!ってぐらい。
まだ赤ちゃんの頭が通るだけの道が準備出来ていないのに無理やり出そうとすると…
想像しただけでも怖いですが、オマタが避けてしまったり、膣が傷ついたり、お母さんだけではなく通ってくる赤ちゃんも苦しくなってしまうわけです。
ほら、えりもとのボタンを外さずつけたまま服を着ようとしたことありません?
無理に引っ張って頭を通そうとすると一つ目のボタンがはじけちゃうとか、ビリって糸がほつれる音が聞こえたりとか。
まさにその状態で身体自体が傷ついてしまうわけなんです。
なので「ちゃんと赤ちゃんの頭が通れるだけの準備が整うまでは踏ん張りたくてもなんとか我慢してね」の理由でいきみ逃がしが必要になるんです。
いきみ逃しオススメの方法
いきみ逃がしが必要なことはわかった。
じゃあどうすれば出てきちゃいそうなものを出さないために我慢すればいいのか。
ここからはその方法を私が実際にやって乗り越えた実体験としてお話していきます。
いきみ逃しオススメのグッズはテニスボール
まず身体1つではどうしようもないって感じたのが一人目出産の時。
たまごクラブかなにかでテニスボールがいいと知ったので用意して行ったのですが大正解!
使い方は
- テニスボールをベッドへ置いてその上に座る。
- テニスボールに乗ってオマタのその出てきちゃいそうな部分を見つけるため動いて探る
- 陣痛が来た時にここぞとばかりにテニスボールをオマタに押し付ける
もう出てきたい赤ちゃんとまだだめよと押し戻す親子の、最初の戦い。(笑)
とにかくテニスボールに乗っかって「戻れ戻れ」と念じながら押し付けることでいきみ逃がしすることが出来ました。
いきみ逃しオススメの体勢・呼吸法
私が楽だと感じた体勢は、仰向けになって足を伸ばして閉じていること。
人によっては横向きが楽とも聞きますが、私はいまいちでした。
そして呼吸するときは「1、2、3(吸って)」「1、2、3(吐いて)」と吸って吐いてをわざわざ数えてその数えることに呼吸に集中することで気を紛らわすことが出来ました。
先ほどテニスボールがいいとお伝えしてきましたが、これはまだナプキンを当てて下着も履いていて座っていられる状態での話。
まもなくいよいよ出産って時にはもう寝転がる体勢になっていたり、準備するので待っててくださいね~なんて時にはテニスボールに座っていられません。
もうパンツ脱いでますから!(笑)
そんな時は押し付けてくれるものがないのでさぁ大変!
大変なんてもんじゃないぐらいホント大変です!
もう言葉では言い表せられないぐらい。
スラムダンクのゴリの「死守ーっ!」の顔がよぎるし、きっと実際そんな顔になってます、マジで。
(なのでいつも出産時にはタオルを顔に置いて隠しています(笑))
4度の経験から得たいきみ逃がしのコツ
私が毎回主にやっていたのは、とにかくイメージと気をそらすことでした。
マッサージとか指圧とかもありますが、いちいち「今痛いから押して」とか、「そこじゃない」とかやり取りする余裕はないし、頼むものな~と思ったので自ら出来ることでいきみ逃しをしていました。
まず体勢は足を閉じていられる時には足を閉じて仰向けに横になって「ここは閉ざられた場所。ぜったに開くことはない。」とひらすらに開かずの扉をイメージ。
もう足を開いている状況なら扉は開かれているようなもんなので上記のイメージは通用しません。(笑)
なのでそこまでの段階に来ていたら、ただひたすら天井を見つめてその天井の模様を目でなぞってみたり、数えられるものなら数えてみたり。
ピークのピークまで来ると、呼吸はもう痛すぎて「ふぅ~」って普通に出せないんですよね。
先ほどの「1、2、3」(吸って)「1、2、3」(吐いて)とならず、「ふ、ふ、ふ、ふ、ふ…」とガクガク震え出るんですよ。
それでも心の中ではリズムを意識していました。
目では天井をなぞって呼吸ではリズムを刻む。
これを痛くなるたび(いきみ逃しするたび)に続けていました。
最後の踏ん張るときの体力を残しておかなきゃなので、とにかくいきみ逃しをする期間はお腹や痛みに気がいかないように、他のどうでもいいようなことを考えて「無」になることが一番のいきみ逃しになりました。
一人目の出産はただひたすら「出産ってこんな感じなんだ」と初体験しながらのいきみ逃し。
二人目の出産は「こんなもんなら生まれてくるのはまだ先ね」と経験者ぶっていたいきみ逃し。
三人目の出産は陣痛室と分娩室が別々の病院で移動が必要だったからか、分娩台に上がってからの2回だけ辛かったいきみ逃し。
四人目の出産はあと〇回ぐらい我慢すれば生まれると感覚がわかったいきみ逃し。
それぞれ状況は違ったものの、出産の一番の難関のいきみ逃しを乗り越えた後は幸せが待っているはず♪
ここが正念場だと思ってひたすら乗り切りましょう!!
いきみ逃しの方法のまとめ
ここでご紹介したのはあくまでも私の体験談であって、全ての人に通用するとは思っていません。
横向きの方が楽な人もいるでしょうし、冷たいテニスボールよりも暖かさを感じる旦那のこぶしがいいという方もいるでしょう。
とにかく陣痛中は腰が痛いって人もいますしね。
私は「痛い~!」とギャアギャア声を出さず、静かに痛みやいきみに耐えるタイプなので、天井の模様を目でなぞってみたり呼吸をリズムとってみたりと一人の世界で戦うような方法でした。
あ、あと途中途中でこまめに水分補給しましょうね!
のどを潤すことも大事ですよ!
以上、私のいきみ逃しの方法とコツでした。
最後までありがとうございました!